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AVアンプから映像が出ない!
モニター、4Kプロジェクターが映らない!!  
原因を究明!ここをチェック!!
AVアンプは音を司る機械ですが、同時に映像の切り替えを行う機械でもあります。


今や4Kも過渡期を迎え、4K120Hzや8Kも視野に入っている中、映像関係のトラブルも増えています。


テレビはONになっているのに画面は真っ黒

今回はそんなトラブルの原因と解決に向けた対処法をご案内致します。


まず、映像関係のトラブルはどのような症状があるのでしょうか。

1.AVアンプを介した映像が全く映らない
2.設定画面が映らない
3.4K出力されない
4.映像が途切れる

私たちが長年行ってきた対応や検証では以上の4パターンが多い症例となります。
それぞれ解決に繋がる場合の多い対処法をご案内しましょう。



■AVアンプを介した映像が全く映らない
一番症例として多いパターンかつ他の症例にも原因が当てはまる場合です。
この場合の主な原因は以下の4つ。

1.HDMIの配線が別の個所に刺さっている
BD/CATVなど対象の端子に接続されているでしょうか。また、入力端子と出力端子を間違えている場合、入力切替を行っていない場合もあります。
始めてAVアンプを遣う方は今一度確認してみて下さい。

2.HDMIケーブルの不良

全く映らないというのは稀ですが、HDMIケーブルが不良である場合もあります。多くは映像が途切れる症状が多いですが、
極端に安かったり、古いケーブルでは発生する場合があります。ケーブルを別の物に変えてみましょう。
5Mを超えるHDMIケーブルでは不具合が起きやすいので、プロジェクターなどを繋ぐ際は配線や設置の前に映るかどうかテスト接続をしましょう。
また近年光ファイバー型のHDMIケーブルがありますが、無名のケーブルは映らない場合が多々あります。

3.アンプとモニターどちらかが極端に古い

映像規格は日々新しくなります。その為テレビやプロジェクターが古い場合最新の映像やCEC(連動機能)を読み取れず映像が映らない場合があります。
これはAVアンプも同様で古いAVアンプでは最新の映像機器(AppleTVやFireStik、UHDプレイヤーなど)の映像が認識できない場合があります。
大抵の映像機器は自動で解像度の切り替えを行いますが、失敗するとブラックアウトします。

4.故障
HDMI端子は実は非常に繊細な端子です。故障の原因としても多い為何をしても解消しない場合はメーカー修理となるでしょう。

■AVアンプの設定画面が映らない
この場合TVとの連動不良が一番多い原因です。
少し古いAVアンプの設定画面は解像度としては720Pや1080Pなど現在の4K時代としてはかなり低解像度である場合が多く、設定画面を出す場合は都度ディスプレイに解像度切換の指示を出しています。
このタイミングや指示信号が上手くいかない場合も多く、設定画面が出ない場合があります。
この症状は相性が原因の場合も多く解決が難しい問題です。解像度の違うテレビやプロジェクターを接続しテストしたいところです。別解像度のモニターで映ってしまうと相性問題という事になります。
また、AVアンプとディスプレイのみの接続で設定画面が出るか。確認してみましょう。

少し古いAVアンプの設定画面では480pや720pなどハイビジョン以下の場合が多い

■4K出力されない
せっかく4K対応のディスプレイとAVアンプを買ったのに4K出力されない場合もあります。
もちろんお互いが4Kや4K/HDR対応のディスプレイとAVアンプであることが絶対条件ではありますが、それ以外では以下の原因が考えられます。

1.ディスプレイとAVアンプの設定不備
実は4Kフルスペック(4K/60P/4:4:4)を出力する場合、特に古い製品は設定の変更が必要な場合があります。
各ディスプレイ、AVアンプ共にHDMI設定に"拡張""フル"と記載された設定がある場合は必ずONにしましょう。

プロジェクター、テレビ、AVアンプと4K信号を受ける機器の多くに拡張設定がある(画像はSONY)

2.4Kの規格が合っていない。
4Kにはいくつかの種類があり、『解像度のみ4K』、『4K/HDR』、『4K/HDR/60FPS』に大きく分けられますが、更にDolbyvisionなど細かなHDR規格が含まれます。
少しでも古い機器があると変換しようとしたり、正しい変換設定にならないとフルHDでとりあえず映像を出すなど機器が自動で映像を変えてしまう場合があります。
これは個々の機器の対応次第ですので今一度機器の規格対応状況を確認しましょう。


3.HDMIケーブルの不具合や規格不備
4Kの最新規格は映像の解像度情報だけでなく、大量の色情報も出力しています。特に3~5M以上のケーブルでは対応データ量の差が出やすく無名のケーブルでは数値上18GBHZや48GBHZ対応
を謳っていながら最新スペックの映像が出力されない場合が多々あります。別の1Mなどのケーブルで試すなど不具合が出にくい短いケーブルでテストし、機器とケーブルどちらが原因なのか判断するようにしましょう。


■映像が途切れる
4K時代になって以降、特にこの症状が散見されるようになりました。ミドルクラス以上の映像出力が2つ搭載されているAVアンプが多いですが、
実際我々のようなホームシアターインストールショップでは一時期はメーカー関係なく発生する定番のトラブルとして対策を編み出されたりしました。
症状として『一定のタイミングで映像が途切れる』『不定期なタイミングで映像が途切れる』の2パターン。

まず『一定のタイミングで映像が途切れる』に関しては
1.AVアンプからディスプレイ2台の同時出力がされている。
2.HDMIケーブルに相性の悪い光ファイバーケーブルを使用している。
の2パターンが大半です。特に1.のパターンの発生確率は非常に高く、2台のディスプレイのスペックや規格対応が少しでも違うと症状が発生します(1台4Kフルスペックで、2台目がフルHDや旧式の4Kなど)。
これはAVアンプが同じ規格の映像を2つのディスプレイに出力しようとしても片側のディスプレイが規格に対応しておらず出力条件(解像度)の奪い合いを始めます。
それにより映像が定期的に途切れたり映らなかったりという状況が発生します。

テレビとプロジェクターの2WAYの場合発生率が極めて高い

解決策として定番なのはAVアンプのリモコンにある設定記憶ボタンにディスプレイ1出力のみ、ディスプレイ2出力のみの設定を覚えこませる事。
少し面倒ではありますが、これを切り替える事で配線はそのままに各ディスプレイ個別での映像出力が可能になります。

DENONの場合はQUIK SELECT、YAMAHAはSCENEにそれぞれ記憶させる

2.の光ファイバータイプのHDMIケーブルでの映像途切れの症状も分かりやすく一定周期で映像が途切れます。これは相性が原因である事が多く、解決が難しい問題です。
一度旧来のHDMIケーブルを使用するなどしてケーブルが原因であるか確認してみましょう。


次に『不定期なタイミングで映像が途切れる』場合。
これは高い確率でケーブルの性能不足もしくは故障破損となります。映像にはビットレートと呼ばれる変動するデータ量があります。古かったり大手メーカーでないHDMIケーブルは、色数などの多い(データ量の多い)場面で伝送出来ずに映像が途切れます。
まずは大手メーカーの短いHDMIケーブルに交換するなどし、原因がHDMIケーブルであるか判断しましょう。それでも途切れる場合、端子もしくは機械の故障が疑われます。


■故障の場合も多々あり
AVアンプのHDMI、もしくはHDMIの基盤が壊れる可能性は十分にあります。
AVアンプを外し、ディスプレイとプレイヤーを直接接続する。AVアンプとディスプレイの単体で接続し設定画面を映してみるなど最小のシステム構成で動作を確認しましょう。
どの機械がトラブルを引き起こしているのか特定に努めましょう。

HDMI端子は極めて精密な端子です。ケーブルの重みや無理な負荷をかけると案外簡単に破損します。
ラック内のアンプを押し込む場合など特に中止してください。


以上をもっても映像、音声が映らない場合は故障の可能性がありますのでご購入された各店舗へご相談下さい。