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国内最大級のホームシアター&オーディオ専門店アバックが運営する公式オンラインショップ。

第1話 AVアンプはなぜ必要なのか?
大好きな映画を家でも楽しみたい…

映写機と映写技師を呼んでホームパーティーをやろうというハリウッドスターの贅沢から始まったと言われる「ホームシアター」
現代の住まいならどう実現できるか?を紹介します。

「アンプはなぜ2chのオーディオアンプじゃいけないの?」

ホームシアターというと、量販店の一角にあるメーカーのブースを思い浮かべるかも知れません。
テレビと繋ぐだけで迫力満点を謳うサウンドバーから、
TV画面の下にセンタースピーカーが置かれ、
サブウーファーが重低音を響かせているサラウンドシステムまで、
何がどう繋がっているのか分からないぐらい機材で溢れています。

一方、ハイファイ・オーディオのコーナーは、たいてい、CDプレーヤー、アンプ、スピーカーが整然と並び、
セレクターでボタンを切り替えれば好きな組み合わせで聞けるようになっているところもあるでしょう。

この違いはなんでしょう?
映像つきの作品を見るときでも、音はプレーヤー→アンプ→スピーカーと繋げばよさそうなのに、
なぜあえてAVアンプというものが必要なのでしょうか?

>2ch再生派にも、オーディオアンプでのAV再生は厳しい

テレビの音をきちんと迫力ある音で聞きたいと思ったら、まずテレビからその音を抜き出さないといけません。

いまは、映像と音声を1本で伝送する「HDMI」という著作権保護が可能なデジタルケーブルで受け渡しします。
ここが従来のオーディオとの最大の違いです。

映像作品に含まれている音声を本来の形できちんと取り出すためには、
この「HDMI」経由で、アンプも信号を受けなければなりません。

そうした処理に際して、あなたが手持ちのスピーカーを最大限有効活用して処理してくれるのが、AVアンプなのです。


映像と音を1本で伝送するHDMIケーブル
2ch(チャンネル)のハイファイ・オーディオアンプは、テレビやプレーヤー、レコーダーなどから、
何らかの方法でアナログ音声を抽出し、再生するしかありません。
その場合は、元の作品がマルチチャンネル収録であっても、最終的に2chに混ぜ合わせて(ミックスダウン)再生することになります。

これは、最近一部で流行している「HDMI端子付き」2chアンプでも同じことです。
多くはカタログにさらりと「(ARC端子付きのテレビと接続し)PCM2chの入力で」とあるはずです。

HDMI端子の形はしているけれど、機能としてはオーディオ用のD/Aコンバーター同様のPCMデジタル音声信号を受けるにとどまります。
(電源やボリュウムなどの連動機能はありますが)

マランツ MODEL 40nは、ネットワークアンプでHDMI端子はあるものの、
あくまでもハイファイ(2chオーディオ)コンポーネントといえるでしょう。

ヤマハ R-N2000Aも、ネットワークレシーバーというハイファイ・コンポーネントのカテゴリーに属します。

またこの場合、テレビ側の「デジタル音声出力」設定を「ビットストリーム(収録されているそのまま)」から
「PCM(一般的なデジタル音声規格)」に変換して、アンプに入力してあげる必要があります。


テレビ側のデジタル音声出力を「PCM」へ
さらに、「HDMI」端子を持っていないアンプの場合はさらに大変です。
かつては、テレビやレコーダーも、音声デジタル出力(同軸、光)を持っていましたが、
最近はほとんどが「HDMI」端子のみ。
あってもアナログのヘッドフォン出力でオーディオとしては使い物になりません。

もっとも、「HDMI」からデジタル音声だけを抜き出す変換器も存在しますが、
接続が煩雑で不安定と言わざるを得ません。


デジタル同軸ケーブル。普通の音声ピンケーブル(RCA)に見えますが、デジタル用は75Ωです。



デジタル光ケーブル。角形と呼ばれるもので、ポータブル機器に用いられるものとは形が違います。


>高速信号処理から部屋の環境に合わせた再生まで司る

というわけで、アバック施工例にもあるように、ハイエンド級のハイファイ・オーディオファンであっても、
映像作品を見るときはAVアンプを使うのが一般的です。

AVアンプの最大の役割は、さきほどから登場している「HDMI」規格の信号処理と、
「ビットストリーム(収録されているそのまま)」音声の処理(デコード)です。

これには、ディスクに収録されているDolbyやDTSといったもののほか、日本独自の放送信号AAC、
もちろんPCMといった様々な信号を自動的に識別して処理することも含まれます。

さらに、AVアンプは、元の作品の収録ch(チャンネル)数と、再生環境のスピーカーch数が異なる場合でも、
適切に再生できるよう自動的に各スピーカーに音を振り分けてくれます。
実はこれは大変重要で、かつてはサラウンド収録の作品を2chで再生してみたらセンターが再生されない(つまりセリフが聞こえない)など
という一部製品もありました。

こうした処理を行うため、AVアンプには、デジタルをアナログ信号に変換するためのデバイス(D/Aコンバーター)のほかに、
PC並みの演算処理を行うデバイス(DSP)を搭載しています。
これが通常のD/Aコンバーター搭載オーディオアンプとAVアンプの決定的な違いです。

作品に収録されたマルチチャンネル音声信号をリアルタイムで処理し、さらに最近では、
部屋の環境に合わせて最適化する技術も搭載するなど、まさに高性能PC並みの機能を持ったオーディオ製品…
それがAVアンプなのです。

>AVアンプ、AVセンター、AVレシーバー、AVコントロールアンプ…

このようにAVアンプは、映像と音声が一緒になったHDMIからの信号のうち、
さまざまな形式(フォーマット)を持つ音声信号を自動的に最適化処理して、各スピーカーに割り当てる…
それが役割の中心です。

それ以外にも、テレビ、レコーダー、プレーヤー、ゲーム機、PCなど、複数のHDMI機器がある場合、
それらを全部繋いで適宜切り替える「セレクター」としての機能もあります。

AVアンプがシステム全体のハブになるという意味で、「AVセンター」などと呼ばれることもあります。


機器の背面には色々な再生機器を繋げる端子がぎっしり!
また、最近では、LANと繋いでネットワーク再生も行えるモデルが主流です。

これを、かつてFMやAMラジオ放送を受信できる機器をレシーバーと呼んだように、「AVレシーバー」と呼ぶこともあります。


ヤマハのAVサラウンドレシーバーAVENTAGE(アベンタージュ)ラインナップ
さらに高級モデルになると、スピーカーを直接駆動する「パワーアンプ」も内蔵した「一体型」に対して、
パワーアンプは別立てにした「セパレート」タイプもあります。
とくにハイエンドオーディオファンは、お気に入りのパワーアンプを既に持っていることから、
AVアンプの機能の中核であるデコード部分だけ取り入れようとするのが一般的です。

このように、AVアンプのパワーアンプ部分を取り除いたものを「AVコントロールアンプ」ないし、
ハイファイ・オーディオの呼び方に倣って「AVプリアンプ」などと呼びます。


【CINEMA50は9chパワーアンプを内蔵した一体型アンプ】


【AVC-A1HKはデノン一体型アンプの最高峰15ch パワーアンプ内蔵】


【RX-A8AはヤマハAVアンプ最高峰11ch パワーアンプ内蔵】


【CINEMA70sは7chパワーアンプを内蔵したAVアンプ。AVコントロールアンプとしても使えます】


【AV10とAMP10はセパレートタイプのAVアンプ。異なるアンプ同士を組み合わせることも可能です】




次回第2話では、AVアンプは最低でもどのぐらいのものを買っておいた方がいいのか?
を一緒に考えてみましょう。

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