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国内最大級のホームシアター&オーディオ専門店アバックが運営する公式オンラインショップ。

第2話 AVやるなら最低限何チャンネル必要?
今回はAVやるなら最低限何チャンネル必要?というお話をしてみたいと思います。

そもそもなぜAVアンプが必要?
それは単に「スピーカーをたくさん使ってサラウンドがやってみたい」からではなく、
映画館をある意味上回ることができるような「ちゃんとした」マルチチャンネル再生がしたいからです。

新築のリビングに一挙に導入できるタイミングなら、
アバック各店舗にお住まいの図面を持参いただき、ホームシアターの導入からシステム設計や構築、
実際の機器の取り付けまでやってくれるスタッフ(インストーラー)にご相談いただきたいのですが、
この通販ショップでは、DIY的にコツコツやりたい方に向けた「ステップアップ」の方法を提案します。


>部屋も楽しみ方も十人十色

AV、つまりオーディオ&ビジュアル再生に、鉄則はないと言っていいでしょう。
なぜなら、皆さん住んでいるお宅もお部屋も、視聴したい作品もそれぞれ違うからです。

でも、せっかく今やるなら、現代の技術力からして
これぐらいからスタートした方が、無駄なくステップアップしながら、長く楽しめますよ!
という道筋をお示しすることは可能です。

異論はあると思いますが、ひとつのご参考になれば幸いです。


>何はなくともAVアンプ。そして…

第1話でお話ししたとおり、まず用意してほしいのはAVアンプです。
理由は前回書いたとおり、作品をきちんと再生することです。

そしてまず買うべきは、左右2つのスピーカー。

えっ?ステレオアンプはダメって言ったじゃん!という声が聞こえそう。

でも、いきなりサラウンドは揃えられないという方でも、
AVアンプと2本のスピーカーからスタートするのはとても意味があることなのです。
これだけで全然、TVだけとは違うことが分かるからです。

理由は、人間の耳がふたつあるから。
人間は、ふたつの耳に届く時間差で、音の方向や距離、響きなどを判断しています。
2本繋ぐことで、こうした原理を理解できるのです。

しかも、テレビや映像コンテンツのほとんどは、ステレオ。
本格的な映画や音楽ライブ以外の多くをまずは“いい音”で楽しめるようになるのはすごく幸せなことです。

また、2ch再生でも、AVアンプを通すことで、
サラウンド的な拡がりも加味してそれっぽく再生してくれます。

ホームシアターがまずは楽しくなることが大切なのです。


トールボーイでもブックシェルフでも、フロント2chスピーカーをまずは揃えましょう。

>次に買い足すのは、ウーファー?センター?サラウンド??

こうしてAVアンプの操作やスピーカーの音色にも慣れたら、次にどのチャンネルを増やしたくなりますか?

迫力満点のアクション映画が好きな人は、重低音が欲しくなるのでサブウーファーでもいいでしょう。

セリフをちゃんと聞きたい、
あるいは家族で横並びに座る位置で違いがないようにしたいなら、
センタースピーカーを追加するのもいいでしょう。


意外に使いこなしが難しいのですが、映画好きならセンタースピーカーを追加するのも楽しいでしょう。
そしてもちろん、AV視聴一番の醍醐味は、後方にサラウンドスピーカーを置くことです。
センターやサブウーファーを後回しにしても、サラウンドを優先できればいいですね。

では、サラウンドスピーカーはどんなものを選べばいいのでしょう?

サラウンドもフロントスピーカー2本と同一がよいと長らく言われてきましたが、
昨今のAVアンプの技術をもってすれば、
全然違うものを持ってきても上手くなじむよう処理してくれるようになりました。
ですから、方向感を分からせるという役割を果たせるものでも十分楽しめると思います。

逆に言うと、フロントの2本にはできるだけいいスピーカーを選びたいところです。
もっとも、最初に買ったスピーカーをサラウンドに回し、
よりイイものをフロント2chに据えるという買い増しもいい手です。

最近ではワイヤレスのサラウンドスピーカーもありますから、
スピーカーケーブルを長々這わせるのがイヤな方は対応モデルを検討してもいいでしょう。

ただし、ワイヤレススピーカーといっても、
結局は電源ケーブルが必要になるのが普通なのでご注意を。


本体とWi-Fiでリンクするのでスピーカーケーブルは不要ですが、電源ケーブルを這わせる必要があります。
>できればいま流行の立体音響も射程に

こうして徐々にステップアップすることで、サラウンド、
つまり自分の周りを平面でぐるりと囲む”同心円”状の音場は構成できました。

ところが最新のトレンドは、
360度立体音場がキーワード。
平面に縦方向も加えた“球体”の立体音場がブルーレイのディスクにも収録されるのが普通になっています。
(床下はないので厳密には半球ですが)

そうすると、天井に2chを配置できるようにしたいですね。
天井に穴を開けるのは厳しいという人には、
吊り下げ式やブラケットタイプのスピーカーもあります。


ブラケットで角度調整可能です


卵形が特徴的なブラケットタイプ


それも難しいというお宅には、
天井に向けた音を反射させることであたかも天井から音が出ているようにする
イネーブルドスピーカーを使う手もあります。

これならフロントスピーカーの上に置くだけです。

この方式も、登場した当初は効果が正直イマイチでしたが、
技術革新が進んでなかなかの効果を期待できるようになっています。
(吹き抜けなど、効果が期待できない天井もあります)


ブックシェルフスピーカーの天面にイネーブルドスピーカーを置いた様子

7chAVアンプの場合、サラウンドバック出力端子と共用になっていることが多く、
メニュー画面で「ハイトスピーカー」に割り当てます。

せっかくホームシアターをするなら、いずれはこの世界まで楽しんでいただきたい。

そのためには、最初に購入するAVアンプとしては、
フロントLRに、サラウンド、ハイトと呼ばれる天井スピーカーを駆動できる
5.1.2(平面5ch、サブウーファー1ch、ハイト2ch)に対応した
7ch以上対応のアンプからはじめることをオススメしたいと思います。