[自宅レビュー!]
Zonotone スピーカーケーブル
そんなに音が変わるの!? 3種比較
中低域が充実した暖色系のGransterがオススメ
覆面レビュワー「ラビットBW」です。今回も消費者目線で忖度なしに「白黒」判定すべく、自宅リポートします。
今回のお題はアクセサリー。ご存じ、ブルーの導体から一目でわかる前園サウンドラボのZonotone(ゾノトーン)を取り上げます。ポリシーは「感動再現力」。たんに高純度導体といった物理特性のみにこだわらず、様々なジャンルの音楽を試聴しつつ試作を繰り返して得た“ハイブリッド導体”採用が特徴です。
今回取り上げるスピーカーケーブルだけでも様々な種類があって戸惑いますが、比較的長尺に及ぶことが多いホームシアターユーザーでも手を出しやすい価格帯ということで、エントリー〜ミドルレンジの3モデルを聴きました。(1)Meister SP-1700(1,870円/m)、(2)6NSP-Granster Series 2200α(2,640円/m)、(3)6NSP-Granster Series 5500α(6,300円/m)です。

写真上から(1)Meister SP-1700(2)6NSP-Granster Series 2200α(3)6NSP-Granster Series 5500α
今回お預かりした各ケーブルは2メートルペア(シングル接続)。ユニバーサル端子「LUG-5.5」に加工されており、24Kメッキのバナナプラグ(LUGB-S、5,060円/4本)、Yラグ(LUGY-S、5,060円/4本)を選択して装着使用できます。拙宅ではアンプ側、スピーカー側どちらもバナナで接続します。

ユニバーサル端子の仕組み。バナナとYラグをネジ交換で換装できる。
[特徴]
●「Zonotoneスピーカーケーブル」のポイント
・物理特性を超えた音楽性を追求し、モデル毎に素材、設計、構造を吟味
(1)Meister SP-1700(1,870円/m):新4種ハイブリッド導体/1.55スケア/2芯/平行線
(2)6NSP-Granster Series 2200α:6Ncuを中心にした4種ハイブリッド導体/2.0スケア/2芯/アルミラップシールド
(3)6NSP-Granster Series 5500α:6Ncuを中心にした4種ハイブリッド導体/2.0スケア(2200αとは導体素材構成比は違う)/4芯/アルミラップシールド
●実際使ってみたら凄かった!
・エントリーは買い換え効果が得やすい華やかなサウンド
・ミドルレンジは中域が充実
・JBLなど中低域厚めの大型ウーファーSPの特徴をさらに引き出しそう
・ユニバーサル端子が超絶便利
今回のお題はアクセサリー。ご存じ、ブルーの導体から一目でわかる前園サウンドラボのZonotone(ゾノトーン)を取り上げます。ポリシーは「感動再現力」。たんに高純度導体といった物理特性のみにこだわらず、様々なジャンルの音楽を試聴しつつ試作を繰り返して得た“ハイブリッド導体”採用が特徴です。
今回取り上げるスピーカーケーブルだけでも様々な種類があって戸惑いますが、比較的長尺に及ぶことが多いホームシアターユーザーでも手を出しやすい価格帯ということで、エントリー〜ミドルレンジの3モデルを聴きました。(1)Meister SP-1700(1,870円/m)、(2)6NSP-Granster Series 2200α(2,640円/m)、(3)6NSP-Granster Series 5500α(6,300円/m)です。
写真上から(1)Meister SP-1700(2)6NSP-Granster Series 2200α(3)6NSP-Granster Series 5500α
今回お預かりした各ケーブルは2メートルペア(シングル接続)。ユニバーサル端子「LUG-5.5」に加工されており、24Kメッキのバナナプラグ(LUGB-S、5,060円/4本)、Yラグ(LUGY-S、5,060円/4本)を選択して装着使用できます。拙宅ではアンプ側、スピーカー側どちらもバナナで接続します。
ユニバーサル端子の仕組み。バナナとYラグをネジ交換で換装できる。
[特徴]
●「Zonotoneスピーカーケーブル」のポイント
・物理特性を超えた音楽性を追求し、モデル毎に素材、設計、構造を吟味
(1)Meister SP-1700(1,870円/m):新4種ハイブリッド導体/1.55スケア/2芯/平行線
(2)6NSP-Granster Series 2200α:6Ncuを中心にした4種ハイブリッド導体/2.0スケア/2芯/アルミラップシールド
(3)6NSP-Granster Series 5500α:6Ncuを中心にした4種ハイブリッド導体/2.0スケア(2200αとは導体素材構成比は違う)/4芯/アルミラップシールド
●実際使ってみたら凄かった!
・エントリーは買い換え効果が得やすい華やかなサウンド
・ミドルレンジは中域が充実
・JBLなど中低域厚めの大型ウーファーSPの特徴をさらに引き出しそう
・ユニバーサル端子が超絶便利
■ラインナップありすぎるけど、整理してシンプルに考えよう
わたしも含めたホームシアターユーザーですと、スピーカーケーブル長尺引き回しなんてアタリマエ。仮に全チャンネル同一ケーブル&同一長にしようとすると、そりゃあ、たいへんなことになります。わたしも以前は全chJBL15インチウーファーの同一スピーカーを使っていた頃は、ケーブルも同じ種類&長さで揃えていました。しかし、AVアンプも進化したいまは、フロント2ch、リア2ch、トップ2chで異なるスピーカーを使っているので、左右chを同長さにすることだけを守っています。それでも数十メートルになりますから、購入するとなると50m巻とかになりますよね・・・。
ラビットBWもかつてはたいへんなケーブルマニアで「勉強勉強」と自分に言い聞かせながら電源やインターコネクトケーブルなど含め10年以上前はかなり散財しました。ピークはシナジスティックリサーチをマルチchで使っていた頃で、ワイヤーワールドもイクリプスなど純銅のものを好んで使っていました。
その点、今回のお題であるケーブルはいずれもハイブリッドでありながら銅線を基調としており、銀コーティングといった施しがないようなので期待が持てます。一番リーズナブルな(1)Meister SP-1700は一部に錫コートが含まれているようですが、それ以外は「超高純度銅」「無酸素銅」といったキーワードがカタログには並んでいます。
ではさっそく聴いていきましょう。拙宅のシステムはKEF Reference5スピーカーに独Accustic ArtsプリメインアンプPOWER1MK3、ネットワークプレーヤーはLINN SELEKT DSM-Kという布陣です。
わたしも含めたホームシアターユーザーですと、スピーカーケーブル長尺引き回しなんてアタリマエ。仮に全チャンネル同一ケーブル&同一長にしようとすると、そりゃあ、たいへんなことになります。わたしも以前は全chJBL15インチウーファーの同一スピーカーを使っていた頃は、ケーブルも同じ種類&長さで揃えていました。しかし、AVアンプも進化したいまは、フロント2ch、リア2ch、トップ2chで異なるスピーカーを使っているので、左右chを同長さにすることだけを守っています。それでも数十メートルになりますから、購入するとなると50m巻とかになりますよね・・・。
ラビットBWもかつてはたいへんなケーブルマニアで「勉強勉強」と自分に言い聞かせながら電源やインターコネクトケーブルなど含め10年以上前はかなり散財しました。ピークはシナジスティックリサーチをマルチchで使っていた頃で、ワイヤーワールドもイクリプスなど純銅のものを好んで使っていました。
その点、今回のお題であるケーブルはいずれもハイブリッドでありながら銅線を基調としており、銀コーティングといった施しがないようなので期待が持てます。一番リーズナブルな(1)Meister SP-1700は一部に錫コートが含まれているようですが、それ以外は「超高純度銅」「無酸素銅」といったキーワードがカタログには並んでいます。
ではさっそく聴いていきましょう。拙宅のシステムはKEF Reference5スピーカーに独Accustic ArtsプリメインアンプPOWER1MK3、ネットワークプレーヤーはLINN SELEKT DSM-Kという布陣です。
■(1)Meister SP-1700 買い替え効果を実感しやすい華やかサウンド
いちばんリーズナブルな(1)Meister SP-1700から聴いていきます。外観は平行ケーブルです。

まず手始めにクラシック。これが上手く鳴れば、映画やドラマの劇伴もいいはずです。

映画音楽も手掛けるアルベルト・ギノバルトによる自作自演ピアノ協奏曲第1番『海と空』は、ロマンティックな現代音楽。華やかな金管からはじまり、重厚なアルベルトのピアノが響く中で弦楽器が参加、本格的なオーケストラアンサンブルに至ります。まさに映画のように、ハイライトのシーンと静かなシーンの抑揚が聴き所です。
どこかにアクセントが付くのかと思いきや、予想より自然でいいタッチです。ピアノなど個々の楽器の響きは多めに出て、やや高音域が華やかな印象ですが、低音域の太さや伸びはそれほどではありません。どちらかというと暖色傾向です。
■(2)6NSP-Granster Series 2200α 奥行き感もある薄化粧。とても聴きやすい

次に、(2)6NSP-Granster Series 2200αを聴いていきます。ゾノトーンらしいブルーのシース(被覆)の下のアルミラップシールドが透けて見える少しキラキラした見た目で、8mmの楕円になります。

アルベルト・ギノバルトのピアノ協奏曲第1番『海と空』は、金管にやや華やかさを残しつつも、Meister SP-1700から一転して、かなり落ち着いて自然なムードです。ピアノの響きも抑えられ、高音域が華美な印象もありません。一方で、ティンパニーなど低音域がグンと伸びました。あたかも、アクセルを踏んでからしばらくしてググッと伸びる、ターボチャージャーみたいないい感じです。それも、やり過ぎていないところがいい。奥行き方向も出てきました。(1)はかなり前に張り出してくる印象だったと比べると、少なくともわたし好みです。もっとも、どちらかというと暖色傾向なのは(1)と同じです。
アリソン・バルサムのクリスマスアルバム「Jubilo」では、トランペットや弦楽器がいくぶん華やかで煌びやかな印象は残りますが、それもきちんと抑制が効いていて、かつ滑らか度は(1)よりもアップ。奥行き感、音場感といった空間も描きつつ、各楽器に薄化粧しているといった印象で、とても聴きやすいです。
ではPOPSはどうでしょうか?BUMP OF CHICKEN『プラネタリウム』では、(1)でちょっと気になったヴォーカルのサシスセソがだいぶ抑えられいい塩梅に収まりました。もっとも、手前にせり出てくる感じはあり、(1)同様もっこり張り出すドラムスとベースは、少し引き締まりつつも、やはり前に出てきます。
Eva Cassidy『Songbird』でも、エヴァのどこまでも伸びる歌声やギターの爪弾く響きが前に張り出してくるのは同じですが、耳に付く華美な高音域は影を潜め、代わりに空間の奥行きと各楽器の鳴り方が正確になりました。(1)より位相管理が正確になったのでしょう。
大貫妙子のDSDファイル『Tema Purissima』も落ち着いています。(1)ではかなり前に張り出していた大貫の声とベースラインがバックと同列になり、バランス良く鳴っています。ともするとドンシャリと思わせる印象はまったくなく、ベースの音階もキチンと聴こえます。
■(3)6NSP-Granster Series 5500α 音調は(2)と似ているが・・・

この6NSP-Granster Series 5500αは、2200αを4芯にしたもの・・・と思ってカタログをよく見ると、括弧書きで「2200αとは導体素材構成比は違う」とあります。あまり音の傾向に違いがなければ、シングル接続なら2200α、バイワイアリングなら5500αがよさそうとの予想でスタートしますが、果たして?

アルベルト・ギノバルトによるピアノ協奏曲第1番『海と空』は、(2)とかなり似ています。ブラインドテストされたら逆に答えてしまうかも。なぜなら(3)の方が大人しいからです。金管の華やかさも、オーケストラの重厚なアンサンブルも総じてまったく誇張感がありませんし、音はぐんと奥行き方向に振れて、オーケストラ向きになりました。やはりどちらかというと暖色傾向です。
アリソン・バルサムのクリスマスアルバム「Jubilo」も、普段聴いているイメージに近く、トランペットや弦楽器がちゃんと立って聴こえ、弦の重奏的な奥行き感、滑らかな演奏が堪能できました。奥行き感、音場感といった空間を大切に、あたかもボリュウムを一段絞って落ち着いて聴き直したような印象です。
一方、POPSになると、不思議とボリュウムが1段上がったようにヴォーカルが明確になります。BUMP OF CHICKEN『プラネタリウム』では、くっきり定位よくセンターに出て、奥行き感も増していることによるのだと思います。ヴォーカルは若干手前に出て、ドラムスとベースは少し引き締まり整理されて聴きやすいです。
Eva Cassidy『Songbird』でも、(2)より位相が精確になったのでしょう、定位も音階もリズムも正確です。あざとくはないもののやや高域が出て中低域厚めのゾのトーンらしい音調は(2)と同様で、ヌケがさらによくなった印象です。
大貫妙子のDSDファイル『Tema Purissima』も落ち着いており、楽曲のイメージ通り。(2)と似ていますが、ヴォーカルのセンター定位がより正確になりました。いいオーディオで聴いているんだな、という聴かせ方です。
BABYMETALも、(2)より音量が上がったように感じます。サシスセソの誇張感がまったくなく、速射バスドラの締まりは(2)より向上、リズム感やヌケ感が出てきて、演奏の意図が聴き取りやすくなりました。
YOASOBI『アイドル』も、低音域が締まり高音域の雑味が減って、ヴォーカルがキチンとセンター定位しフェチっぽく楽しめました。これなら耳が痛くない!
玉置浩二『カリント工場の煙突の上に』も、(2)よりさらににヌケが向上。玉置のヴォーカルがビシッと定位し、響きの多い芳醇なベースラインも過剰に感じなくなりました。位相管理がしっかりしてヌケがよくなっている証拠で、バックのギターもよく聴き取れます。暖かくてじんわり。ゾノトーンが目指す感動力の意味が分かった気がしました。
BABYMETALも、(1)で感じたサシスセソ強めな印象は薄れて上品に。ヴォーカルと速射バスドラのリズム感や低音域のヌケが(1)よりしっかり出て、圧倒的に心地よくなりました。
元音がドンシャリ気味なYOASOBI『アイドル』も、中低音域がキチンと出ることで高音域とのバランスが良くなり、音楽として聴けるようになりました。
玉置浩二『カリント工場の煙突の上に』も、圧倒的にヌケが向上。玉置のエコーがかった声と芳醇なベースラインがほぐれ、暖かくてちょっと厚みのある中低域が心地よく響きます。あっけないほどスタンダードないい音。これはなかなかです。
いちばんリーズナブルな(1)Meister SP-1700から聴いていきます。外観は平行ケーブルです。
まず手始めにクラシック。これが上手く鳴れば、映画やドラマの劇伴もいいはずです。
映画音楽も手掛けるアルベルト・ギノバルトによる自作自演ピアノ協奏曲第1番『海と空』は、ロマンティックな現代音楽。華やかな金管からはじまり、重厚なアルベルトのピアノが響く中で弦楽器が参加、本格的なオーケストラアンサンブルに至ります。まさに映画のように、ハイライトのシーンと静かなシーンの抑揚が聴き所です。
どこかにアクセントが付くのかと思いきや、予想より自然でいいタッチです。ピアノなど個々の楽器の響きは多めに出て、やや高音域が華やかな印象ですが、低音域の太さや伸びはそれほどではありません。どちらかというと暖色傾向です。
■(2)6NSP-Granster Series 2200α 奥行き感もある薄化粧。とても聴きやすい
次に、(2)6NSP-Granster Series 2200αを聴いていきます。ゾノトーンらしいブルーのシース(被覆)の下のアルミラップシールドが透けて見える少しキラキラした見た目で、8mmの楕円になります。
アルベルト・ギノバルトのピアノ協奏曲第1番『海と空』は、金管にやや華やかさを残しつつも、Meister SP-1700から一転して、かなり落ち着いて自然なムードです。ピアノの響きも抑えられ、高音域が華美な印象もありません。一方で、ティンパニーなど低音域がグンと伸びました。あたかも、アクセルを踏んでからしばらくしてググッと伸びる、ターボチャージャーみたいないい感じです。それも、やり過ぎていないところがいい。奥行き方向も出てきました。(1)はかなり前に張り出してくる印象だったと比べると、少なくともわたし好みです。もっとも、どちらかというと暖色傾向なのは(1)と同じです。
アリソン・バルサムのクリスマスアルバム「Jubilo」では、トランペットや弦楽器がいくぶん華やかで煌びやかな印象は残りますが、それもきちんと抑制が効いていて、かつ滑らか度は(1)よりもアップ。奥行き感、音場感といった空間も描きつつ、各楽器に薄化粧しているといった印象で、とても聴きやすいです。
ではPOPSはどうでしょうか?BUMP OF CHICKEN『プラネタリウム』では、(1)でちょっと気になったヴォーカルのサシスセソがだいぶ抑えられいい塩梅に収まりました。もっとも、手前にせり出てくる感じはあり、(1)同様もっこり張り出すドラムスとベースは、少し引き締まりつつも、やはり前に出てきます。
Eva Cassidy『Songbird』でも、エヴァのどこまでも伸びる歌声やギターの爪弾く響きが前に張り出してくるのは同じですが、耳に付く華美な高音域は影を潜め、代わりに空間の奥行きと各楽器の鳴り方が正確になりました。(1)より位相管理が正確になったのでしょう。
大貫妙子のDSDファイル『Tema Purissima』も落ち着いています。(1)ではかなり前に張り出していた大貫の声とベースラインがバックと同列になり、バランス良く鳴っています。ともするとドンシャリと思わせる印象はまったくなく、ベースの音階もキチンと聴こえます。
■(3)6NSP-Granster Series 5500α 音調は(2)と似ているが・・・
この6NSP-Granster Series 5500αは、2200αを4芯にしたもの・・・と思ってカタログをよく見ると、括弧書きで「2200αとは導体素材構成比は違う」とあります。あまり音の傾向に違いがなければ、シングル接続なら2200α、バイワイアリングなら5500αがよさそうとの予想でスタートしますが、果たして?
アルベルト・ギノバルトによるピアノ協奏曲第1番『海と空』は、(2)とかなり似ています。ブラインドテストされたら逆に答えてしまうかも。なぜなら(3)の方が大人しいからです。金管の華やかさも、オーケストラの重厚なアンサンブルも総じてまったく誇張感がありませんし、音はぐんと奥行き方向に振れて、オーケストラ向きになりました。やはりどちらかというと暖色傾向です。
アリソン・バルサムのクリスマスアルバム「Jubilo」も、普段聴いているイメージに近く、トランペットや弦楽器がちゃんと立って聴こえ、弦の重奏的な奥行き感、滑らかな演奏が堪能できました。奥行き感、音場感といった空間を大切に、あたかもボリュウムを一段絞って落ち着いて聴き直したような印象です。
一方、POPSになると、不思議とボリュウムが1段上がったようにヴォーカルが明確になります。BUMP OF CHICKEN『プラネタリウム』では、くっきり定位よくセンターに出て、奥行き感も増していることによるのだと思います。ヴォーカルは若干手前に出て、ドラムスとベースは少し引き締まり整理されて聴きやすいです。
Eva Cassidy『Songbird』でも、(2)より位相が精確になったのでしょう、定位も音階もリズムも正確です。あざとくはないもののやや高域が出て中低域厚めのゾのトーンらしい音調は(2)と同様で、ヌケがさらによくなった印象です。
大貫妙子のDSDファイル『Tema Purissima』も落ち着いており、楽曲のイメージ通り。(2)と似ていますが、ヴォーカルのセンター定位がより正確になりました。いいオーディオで聴いているんだな、という聴かせ方です。
BABYMETALも、(2)より音量が上がったように感じます。サシスセソの誇張感がまったくなく、速射バスドラの締まりは(2)より向上、リズム感やヌケ感が出てきて、演奏の意図が聴き取りやすくなりました。
YOASOBI『アイドル』も、低音域が締まり高音域の雑味が減って、ヴォーカルがキチンとセンター定位しフェチっぽく楽しめました。これなら耳が痛くない!
玉置浩二『カリント工場の煙突の上に』も、(2)よりさらににヌケが向上。玉置のヴォーカルがビシッと定位し、響きの多い芳醇なベースラインも過剰に感じなくなりました。位相管理がしっかりしてヌケがよくなっている証拠で、バックのギターもよく聴き取れます。暖かくてじんわり。ゾノトーンが目指す感動力の意味が分かった気がしました。
BABYMETALも、(1)で感じたサシスセソ強めな印象は薄れて上品に。ヴォーカルと速射バスドラのリズム感や低音域のヌケが(1)よりしっかり出て、圧倒的に心地よくなりました。
元音がドンシャリ気味なYOASOBI『アイドル』も、中低音域がキチンと出ることで高音域とのバランスが良くなり、音楽として聴けるようになりました。
玉置浩二『カリント工場の煙突の上に』も、圧倒的にヌケが向上。玉置のエコーがかった声と芳醇なベースラインがほぐれ、暖かくてちょっと厚みのある中低域が心地よく響きます。あっけないほどスタンダードないい音。これはなかなかです。
■まとめ どれも明確な【変化】5500αでケーブルでの変貌を楽しみたい
(2)2200と(3)5500は音調的にはかなり似ていて、(2)2200でも十分満足できるものでした。
もっとも、通常あまり気にならないであろう位相管理の差によると思われるセンター定位感、奥行き感では、結構違いがあるのは確か。
さらにはバイアンプ、バイワイヤーが選択できるコンポーネントなら(3)5500で接続するのが一番。
近年のAVアンプはフロントバイアンプ対応がほとんど。その違いたるや1聴して誰しもがわかる変化ですから。
ケーブルで音がよくなる!とは様々な評価基準がある以上、断言できませんがZONOTONEのケーブルは多くの方が「変わった!」と実感出来る魅力的なケーブルです。
仕上げや作りこみなど所有欲を満たす造形も魅力。是非ご検討下さい。
アバックの隠れ覆面レビュワー「ラビットBW」です。もしもネットでポチったらどうなるか?を一般消費者目線で忖度なしに「白黒」判定すべく自宅リポートします!
選りすぐりのアバック販売商品、レビュー一覧はこちらから!

https://www.avac.co.jp/buy/user_data/hometheaterreview
(2)2200と(3)5500は音調的にはかなり似ていて、(2)2200でも十分満足できるものでした。
もっとも、通常あまり気にならないであろう位相管理の差によると思われるセンター定位感、奥行き感では、結構違いがあるのは確か。
さらにはバイアンプ、バイワイヤーが選択できるコンポーネントなら(3)5500で接続するのが一番。
近年のAVアンプはフロントバイアンプ対応がほとんど。その違いたるや1聴して誰しもがわかる変化ですから。
ケーブルで音がよくなる!とは様々な評価基準がある以上、断言できませんがZONOTONEのケーブルは多くの方が「変わった!」と実感出来る魅力的なケーブルです。
仕上げや作りこみなど所有欲を満たす造形も魅力。是非ご検討下さい。
アバックの隠れ覆面レビュワー「ラビットBW」です。もしもネットでポチったらどうなるか?を一般消費者目線で忖度なしに「白黒」判定すべく自宅リポートします!
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6NSP-Granster 5500α [5.0m] Zonotone [ゾノトーン] スピーカーケーブル
¥27,000
税込
商品コード: 6NSPGRANSTER5500A5.0
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