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コラム
レコードが33年ぶり40億円超え!
新生活で始めるレコードプレーヤー[前編]
最小構成を考えてみる Bluetoothブルートゥースから始めよう



覆面レビュワー「ラビットBW」です。専門誌や評論記事ではちょっとムズカシイ・・・そんな方のために実践的な“目の付け所”をユーザー目線で伝授します。


24年1月、アナログレコード邦盤の年間生産額が23年は42億円と、1989年以来33年ぶりの40億円越えを記録・・・・・・
そんな日本レコード協会の統計
(https://www.riaj.or.jp/f/data/annual/ar_anlg.html)
が話題になっています。私個人も、アート系女史やインテリア系女史から「海外出張でレコードをジャケ買いしてきたんだけど、何から揃えればいい?」とよく訊かれるようになりました。


そこで今回は、これまでオーディオ機器を使ってすらいなかった人が、レコード聴きたいと思ったとき、最初に何を揃えたらいいのか、一緒に考えていきましょう!技術用語や数字を極力使わず、優しく(易しく)、でも「製品選びのキモ」は押さえるよう心がけました。


▼かつて中級オーディオファン、現役オーディオビジュアルフリークのアナタが数十年ぶりに「アナログ再入門」するときの選び方についてはコチラ!
●本コラムのポイント
・音の入り口と出口・・・昭和も令和もアナログ
・レコードを聞くための機械。最小構成は?
・スマホ時代に身近なBluetoothで音を出すという手も


■音の入口と出口は昭和も令和もアナログ
『不適切にもほどがある!』(TBS系列)という宮藤官九郎脚本のドラマ、ご覧になりましたか?1986年、レコードがピークを越えCDに移り変わる直前頃を生きる阿部サダヲ扮するセクハラ教師(オガワイチロウって・・・悪ふざけにもほどがある!笑)が現代にタイムスリップする話です。ラジカセやウォークマンの時代から、音も映像もスマホ一台の時代となっていますが、音源が配信“サブスク”中心になっても、変わらないのは音を収録するマイクという入口と出口のスピーカーがアナログだということです。

いまはその過程が専門用語や横文字で「ブラックボックス化」していますが、オーディオのキホン・・・・・・空気の振動である音が、「マイク」というトランスデューサー(変換器)で電気信号に変えられ、それがソフト化されて、ユーザーの耳の手前でスピーカーないしヘッドホンの振動板による「音の波」として伝わる・・・・・・という「最初」「最後」は、何ら変わっていないんです。


音とは空気の波。入り口(マイク)と出口(スピーカー)がアナログなのは今も昔も変わらない

その過程をオーディオ機器で表現すると、収録現場の大きい音をちっちゃなマイクで拾い、エンジニアらが音を整えて作品に。それを家庭で再生装置(プレーヤー)を使って再生、アンプで増幅してスピーカーの振動板が空気を震わせて、人間の耳に届けることになります。
■令和=「ブラックボックス化」でかえってわかりにくい!?
こういった従来のオーディオにおけるレコードを聴くシステムを、現代のデジタル&ワイヤレス技術を駆使してまとめられるところをできる限り一括りにまとめちゃうと、以下のようになります。

凄いでしょ?レコードプレーヤーと、スピーカー(ないしヘッドホン)だけになってきます。
しかし初心者には簡単に見えて「ブラックボックス化」がハンパない。アナログな機械という概念を持っていると、デジタルとの組み合わせが果たして正しいのか不安になってしまう。
本当の初心者はそれぞれの機器が組み合わさる事に確信が持てない場合も多いでしょう。更にはオーディオは横文字のオンパレード。Bluetoothイヤホンが市民権を得たとはいえ「本当に繋がるの?」という不安を感じてしまうのも無理はありません。
更に「プレイヤー」「アンプ」「スピーカー/ヘッドホン」と3つも候補が出て来れば更に難しく感じるでしょう。

■まずは音を出してみよう!スマホと同じ手軽さ優先のBluetoothで飛ばせるプレーヤーも
では、レコードを聴くには、最小限何が必要でしょうか?

まずどうしても必要なのは、もちろんレコードプレーヤーです。

プレーヤー自体がBluetooth送信機能を持っていれば、スマホと同じく、受信機能を持つヘッドホンやスピーカーをに飛ばして音が楽しめます。
Bluetoothというと「音が悪い」「途切れやすい」という印象があるかも知れませんが、いまやスマホとともにみんなが電車で訊いている多くは、完全ワイヤレスイヤホンです。Apt-XやLDACなど高音質、無劣化な無線伝送規格も登場しており、音も接続性能も向上していますから、まずはココからチャレンジ!という事も可能なのです。

そして出口となるスピーカーやヘッドホン。

巷にはスピーカー内蔵レコードプレイヤーなんて物もありますが、ここは専門店記事らしく感動出来るハイファイクオリティのスタートラインから始めます。
簡潔に構成するならアクティブスピーカー。WiFiやBluetooth機能搭載のモデルなら守備範囲も広くレコード以外にも様々な音源を追加機材無く再生出来ます。
ヘッドホンも同様。Bluetooth対応モデルで無線接続も可能です。

次回は具体的に製品を組み合わせながらどんな機会が必要なのか、どう使っていくのかお伝えして。こうご期待!!

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